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痛みについて①
「痛み」との出会い、そして迷走の始まり
理学療法士を目指すきっかけになったのは、ラグビー中に経験した「腰痛」でした。
だからこそ、「痛み」は自分の中でずっと気になるテーマでした。
実際、ラグビーを引退した後も、腰や膝の痛みに悩まされ続けていました。
もともと運動嫌いなこともあり、トレーニングやケアもほとんどせず……痛みがあるのも、ある意味当然だったのかもしれません(苦笑)
そんな状態でリハビリの養成校に進学し、「痛みの治療を学ぶんだ!」と意気込んでいたのですが……
ふたを開けてみると、1年次に待っていたのは、生理学・解剖学・病理学など、聞いた事も想像した事も無いような座学の嵐。
「…あれ?なんかイメージと違うぞ? 失敗したかも…」そんな思いを抱きながら、戸惑いの学生生活が始まりました。
(話がそれましたね。ちょっと本題に戻ります。)
結局、痛みに直接アプローチするような技術はあまり学ばないまま卒業。
なんとか国家試験にも合格し、無事に理学療法士として総合病院へ就職することができました。
病院では、病気やケガで身体の動きに制限が出てしまった方々と向き合います。
関節を動かしたり、筋トレや動作練習を行ったりする中で、ほとんどの患者さんがこう言います。
「この痛みさえ無ければ、もっと動けるのに…」その言葉を何度も耳にするたび、やっぱり「痛み」をなんとかしてあげたいという思いが強くなっていきました。
ではどうすれば痛みを改善できるのか?
治療のヒントを求めて、文献を読み漁ったり、先輩や上司に相談したり…。(当時はインターネットもまだ普及しておらず、検索もできない時代。情報を集めるのも一苦労でした)
少しずつ手応えは感じ始めていましたが、それでもまだ、自分の中で納得できるレベルには程遠くて――
こうして私は、「痛み」に向き合い続ける日々と、技術を探し求める迷走?の旅へと足を踏み入れていくことになりました。

